株式投資は余裕資金で行うべきだとよくいわれます。
残念ながら、株式投資に絶対ということはありません。
大企業のように、安定した銘柄であっても、いつ何時、予想外の出来事によって、急激に値が下がるかもしれません。
例えば、業績が安定している企業であっても、社員の不祥事や大規模な災害によって、急激に値が下がるかもしれません。
そうした予想もしないような急激な株価の変動時に、財産のすべてをつぎ込んでしまっていては、生活が安定しなくなります。
また、株式投資を継続できるかどうかも分からなくなってしまいます。仕事をしながら株式投資をしているような場合であれば、株の値動きで仕事にも身が入らなくなるかもしれません。株式投資は余裕資金で行うべきだとよくいわれるのは、そのためです。
とはいえ、株式投資によって、短期間に資金を増やしたいという人には、少ない資金であれば、こうした投資の方法は、少しもどかしく感じられるかもしれません。
その点、信用取引を使えば、自己資金の約3倍の株式投資を行うことができます。
こうした信用取引を行うには、それぞれの証券会社で、信用取引口座を開設しなければなりません。
信用取引口座を開設するためには、通常、証拠金と呼ばれる担保を差し入れる必要があります。証券会社によって、多少の違いはあるものの、多くの場合、30万円以上の証拠金を差し入れる必要があります。
信用取引では、差し入れた証拠金の約3倍の株式投資を行うことができます。そのため、30万円の証拠金を差し入れた場合は、90万円の株式投資を行うことができるという計算になります。
ただ、証拠金の約3倍の株式投資を行うことができるといっても、問題となるのは、証拠金維持率と呼ばれる数値です。
証拠金維持率は、最低でも30%以上となるようにしなければなりません。
例えば、信用取引で損失が生じた場合に、証拠金維持率が下がり、30%未満となると、追加の証拠金を差し入れる必要があります。これを追証といいます。追加の証拠金を差し入れることができない場合には、信用取引の建玉を決済する必要があります。
このように、信用取引では、証拠金の約3倍の株式投資を行うことができるといっても、資金の管理に十分に気を付ける必要があります。
しかしながら、その反面、資金の管理に十分に気を付けられる投資家であれば、少ない資金でも、利益を増やせる投資方法ということもできます。
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